工法、いろいろ

何か物を作る時、どうやって作るのか? まずそれを考えます

たとえば、楽器のボディーの裏側。そこを丸みを持たせたかった。
でも、まんまるでも嫌だった

だったらどうするか……

スリーピース・ラウンドバック


なぜだか、ギターの様なフラットなバックは嫌だった。
少し丸みがあって、
でもクラシックマンドリンのようなまんまるでも嫌だった。
これは個人の好みにすぎないのだけれど、
その中間がいいと思ってしまったのです。
それが、これ…

サイドの板はギターのように曲げているのですが、
バックは3枚の板をそれぞれ曲げて張り合わせています。

このやり方はたぶん独自の工法で、だれも使ってないと思う

これは、制作もっとも初期のころから使っていた工法で、
持ったときに体に沿うこと、
音響効果が期待できるという利点がありました。

音響的にはフラットなものと丸いものの中間
フラットなものは表板で響いた音を跳ね返す、
いわばアタックの強い音になります。

それがまるいものだとボディーの内部で反響し
伸びの強い、サスティーンの効いた音になります。

それが3枚張り合わせたものだと
ボディー内部で反響しながらアタック感もある
バランスの取れた音になります。

ラティスブレイシング

ラティスブレイシングとは表板の力木の構造。
もともとはグレッグ・オールドマンというオーストラリアのギタークラフトマンが考案した工法。
ここでは自分なりに工夫して改良していったもの。

初期のころより、たまたまビデオで見た工法だけれど、
それが、音質、音量、強度に優れていることが分かって、
常にこのやり方を模索しています。

リラのサウンドホールはこの力木を避けてデザインされています。

糸巻きの変遷考(peg)

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